海外の庭めぐり パリ大改造アルファン パリ、モンソー公園で庭の歴史の旅 [下] モンソー庭園、王侯貴族の庭園から公共公園へ かつて18世紀、パリの郊外だったモンソーの地にあったシャルトル公のフォリーの庭園は、19世紀のパリ大改造に際して、パリ市内の高級住宅地の歴史的な公共公園として整備され、新たな時代を生きることになります。 19世紀のモンソー公園、マルゼルブ大通り側のエントランスからの鳥瞰図。ア...
海外の庭めぐり ファブリックフォリー パリ、モンソー公園で庭の歴史の旅 [上] モンソー公園(Parc Monceauu)は、凱旋門からも近い、古き良きパリを感じられるオスマン建築が立ち並ぶ8区の高級住宅街にあります。隣接する18世紀の室内装飾コレクションで有名なパリの邸宅美術館、ニッシム・ド・カモンド美術館や、東洋美術コレクションで有名なセルヌスキ美術館などとともに、公園がほぼ現在の形に整えられ...
ガーデニング パーマカルチャーラザニアガーデン フランスの5月、サント・グラスとポタジェの庭仕事 サント・グラス(Saint Glace)の日ってなに? サント・グラスって聞いたことありますか?耳慣れないのではないかと思います。フランスの暦には毎日聖人が割り振られているのですが、その5月10日〜13日までの聖人たちの日をまとめてサント・グラス(聖グラス)の日と呼びます。グラスglaceは氷の意味で、春が本格化し気温...
海外の庭めぐり テルマエ・ロマエ シャン・ド・バタイユ城、夢のフレンチ・フォーマルガーデン|4 ジャック・ガルシアのシャンドバタイユ城の庭園の最終回はイタリア風庭園です。 瀟酒なイタリア風庭園 ヴェルサイユ宮殿の庭園をみても分かるように、フレンチ・フォーマル・ガーデンが大いに発展したそのベースには、イタリア庭園からの影響があります。 ギリシア・ローマ文化はヨーロッパ文化全体の揺籃であり、様々な創作の着想源であり続...
海外の庭めぐり 温室jardin d'hiver シャン・ド・バタイユ城、夢のフレンチ・フォーマルガーデン|3 「温室」はお城の庭のマストアイテム ヨーロッパの庭の温室の歴史は古く、遡れば古代ローマ時代、キュウリが大好物だったティベリウス帝のために、ローマで一年中キュウリが食べられるように、薄く透光性の高い石板を使って温室的なものが作られたのが始まりと言われています。 17世紀のヴェルサイユの庭園でも、南欧から運ばれたオレンジや...
海外の庭めぐり トピアリージャック・ガルシア シャン・ド・バタイユ城、夢のフレンチ・フォーマルガーデン|2 (前回見た)城館正面のビスタのエリアの次には、脇のボスケ(樹林)に入ってみます。 スフィンクスの並木道 名前の通り、スフィンクス型のトピアリーが並び、奥のエジプト的な彫像がフォーカルポイントになった、エジプト・インスピレーションの緑の部屋といったところ。 本来は両脇には水盤に水が並々とあるのだろうなあと想像すると、エキ...