海外の庭めぐり テルマエ・ロマエ シャン・ド・バタイユ城、夢のフレンチ・フォーマルガーデン|4 ジャック・ガルシアのシャンドバタイユ城の庭園の最終回はイタリア風庭園です。 瀟酒なイタリア風庭園 ヴェルサイユ宮殿の庭園をみても分かるように、フレンチ・フォーマル・ガーデンが大いに発展したそのベースには、イタリア庭園からの影響があります。 ギリシア・ローマ文化はヨーロッパ文化全体の揺籃であり、様々な創作の着想源であり続...
海外の庭めぐり 温室jardin d'hiver シャン・ド・バタイユ城、夢のフレンチ・フォーマルガーデン|3 「温室」はお城の庭のマストアイテム ヨーロッパの庭の温室の歴史は古く、遡れば古代ローマ時代、キュウリが大好物だったティベリウス帝のために、ローマで一年中キュウリが食べられるように、薄く透光性の高い石板を使って温室的なものが作られたのが始まりと言われています。 17世紀のヴェルサイユの庭園でも、南欧から運ばれたオレンジや...
海外の庭めぐり ジャック・ガルシア シャン・ド・バタイユ城、夢のフレンチ・フォーマルガーデン 現代に蘇る17世紀の城館と庭園、シャン・ド・バタイユ城 パリから北西に120kmほど、ノルマンディーに位置するシャン・ド・バタイユ城は、30年ほど前にフランス室内装飾の巨匠、ジャック・ガルシアが買い取り、12年の歳月をかけて修復改修した17世紀の城館。 さらには17世紀のルノートルの図面からのインスパイアで30年ほど前...
ガーデニング ブルーアトラスシーダーまたはギンヨウヒマラヤスギ ブルーアトラスシーダーの母なる大樹 パリ郊外、ヴァレオールー(Vallée-aux-loupes 直訳するとオオカミ谷、ちょっと怖いけど童話に出てきそうなカワイイ名前とも言える)の樹木園(アルボレトム)は、19世紀に植樹された、歴史的にも興味深い希少な木々が見られる庭園です。 ここで、シダレのブルーアトラスシーダーのび...
海外の庭めぐり パリ植物園ラムソンクマニンニク パリ植物園、早春の朝の風景【目指せガーデナー⑥】 パリ植物園の朝 パリ植物園のジャルダン・アルパン(jardin alpin)は、高山植物園という名がついていますが、高山植物に限らず、世界の異なる気候地域からの植物を集め、ミクロな自然風景で19世紀に作られた庭です。世界の山野草園、といってもいいかもしれません。 冬の間はメンテナンスと植物保護のため閉園中で、来週3月1...
海外の庭めぐり 歴史的庭園ヴェルサイユ庭園案内、ボスケルノートル 三つの噴水のボスケ ルイ14世とルノートルのコラボレーション 宮殿北側のパルテールを下った位置する、1667年につくられた三つの噴水のボスケは、唯一ルイ14世のアイディアで、造園家ルノートルが設計したものと伝わるボスケです。 王とルノートルの間には、友情とも呼べるような信頼関係が築かれていたと言います。そういえば、並外れた庭園が作られた舞...