パリオリンピック2024が始まりましたね。ベルサイユはオリンピックの馬術競技場になっています。もちろん、会期中も宮殿・庭園は通常通り見学可能、緑濃い夏の庭園も魅力的です。 ところで、ベルサイユの庭園の特徴のひとつは、大きく視界がひらけたオープンなエリアと、木立で覆われたクローズドなエリアの鮮やかなコントラスト。木立で覆...
西洋庭園史の記事一覧
夏のフランス庭園を彩る柑橘のコンテナー 春が本格化する5月、ベルサイユ宮殿の庭園の劇的な変化のひとつがオランジュリーの庭園の風景です。 冬の間、建物の中にしまわれていた1500本のコンテナー栽培の柑橘木が野外に配置されたオランジュリーのパルテールは一気に華やぎを増して、暖かな季節になったことが改めて感じられます。 オレ...
パリから程近い近郊の街マルメゾンに、ナポレオンとジョゼフィーヌが住んだ城館と庭園があります。そこに隣接するボワ=プレオーの長年修復中だった城も、昨年よりナポレオンに関係するコレクションを展示する美術館として一般公開されるようになりました。 マルメゾン城購入時(1799年)の地所の面積は260haほどでしたが、ジョゼフ...
バガテルの新たな所有者となったイギリス貴族、ハートフォード侯爵は、南北に土地を買い足して14haから24haに庭園を拡張、稀代の美術蒐集家としても知られた彼は、バガテル城そのものにも庭園にも大幅な改変を加えていきます。 関連記事| フランス革命後のバガテル公園 (2023-02-15 07:49:28) 19世紀当時の...
さて、王侯貴族の文化華やかりしアンシャン・レジーム(革命前の旧体制)最後の輝きの中で生まれた、小粒ながらも大変贅沢なアルトワ伯のフォリーと庭園(現在のバガテル公園)は、フランス革命により政府に没収されます。ちなみにアルトワ伯は我先にとさっさと亡命し事なきを得ます。 革命後のバガテル、アルトワ伯のフォリーの行方 幸い革命...
パリのバガテル公園といえば、1907年から1世紀以上にわたって毎年行われてきた国際バラ新品種の品評会の会場となるバラ園が有名で、バガテルといえばバラ、のイメージが強いです。 関連記事|バガテル公園 パリ、バガテルのバラ園を散策 (2016-06-24 08:00:04) パリ、バガテル公園もう一つのバラ園 (2016-...
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