素敵なベランダガーデンをつくる5つのアドバイス

さて「初めてのポタジェ(菜園)をつくるときのコツ」に続き、今日はガーデニング初心者さんがベランダガーデンをつくるときに参考にしたいポイントをお伝えします。

都会暮らしで庭を持つことができないとしても、ベランダガーデンや窓際ガーデンで緑に触れて暮らすことは十分可能です!始めてみると、どんな小さなスペースでも、日々の暮らしのクオリティを上げてくれることに気付かれるに違いありません。

とりあえず、どこからでも、出来るところから始めてみたらいいのですが、頭に入れておくと良いことは。。。

1. 場所に適した植物選び

ベランダガーデンでは、日照条件にもよりますが、オーナメンタルな多年草、バジルなどのハーブ類、ミニトマトなどの野菜など、様々な植物を育てることが可能です。スペースに余裕があれば、小型のモミジなどの灌木を育てることもできますし、低木が加わるとグッと庭らしさが高まります。

例えばオリーブの木を置いて南欧風にするのも良いですし、野菜を育てるポタジェ・ガーデンから始めるのも収穫の喜びのモチベーションが上がります。日当たり具合と相談して、植木鉢で育てられる好きな植物を選んでみましょう。

2. コクーン効果を創るスペース設計

まずどんな空間にしたいか、どんなことをしたいか、イメージしてみましょう。広いテラスであれば、通行エリアやお茶したり食事をしたりするスペース、日光浴の寛ぎスペース、収納スペースなどのゾーンを分けて構成を考えてみましょう。小さなベランダでも、植木鉢を幾つかとガーデンテーブルとイスを置くだけで雰囲気が違います。

大きめの植木鉢の木は外への目隠しになって、コージーな緑の空間を創るのに役立ちます。スペースにあまり余裕がない場合も、つる性植物を手すりに這わせたりすると、目隠し効果と立体感が出てグッド。ハンギングを使ってみるのもいいアイディアです。

3. 十分な大きさの植木鉢を使う

植物が育つのに土壌のボリュームは大切です。1本の木の根のシステムは、地表面に見えている木のボリュームと同じくらいの広がりがあるのだそうです。植物がしっかりと根を張れるように、例えばミニトマトの栽培ならば、土の深さは30cm以上は欲しいところ。バラを植えるのもそれくらい、それ以上はあった方がいいです。

伝統的な素焼きや陶器の植木鉢のテクスチャーは素敵ですが、大きくなるとかなり重くなってきて、動かすのも一苦労。大型の植木鉢が必要な場合には、グラスファイバー製の軽量プランターなどを選ぶ手もあります。全てを同じモデルにする必要なありませんが、色合いや形に統一感を持たせると空間がキレイに落ち着きます。

4. 肥料を惜しまない

ベランダガーデンの環境は、かなり人工的です。植物は水と土壌と日光から栄養を吸収して成長しますが、植木鉢の土壌の栄養は自然には回復できないので、プランター用の通気性のある軽い土を選び、定期的に肥料を追加するなどで土壌の状態を良くしてあげることが必要です。

5.定期的&控えめな水やり

本格的なベランダガーデンであれば、ドリップ灌漑の設備を設置しておくと水やりが楽です。ドリップ灌漑は、チューブの要所要所の小さな穴から少しづつ水が出る仕組みで、無駄のない灌水ができるのでおすすめです。水は遣り過ぎも少なすぎもダメですが、植物が多少の水不足にも耐えられるよう丈夫に育つためには、控えめな水やりがポイントです。

小さなベランダだったらジョウロでも十分。水やりは日中の暑い時間帯は避け、早朝や夜行いましょう。水分の無駄な蒸発が防げます。(冬は凍らない時間帯に。夏に比べると必要な水やり回数はグッと減ります。)

水やりが上手に出来るようになると、ガーデナーとして一人前といいます。ということは、適切な水やりは単純なようでいてなかなか高度な技にもなります。植物がピンピン元気か、くたっとしてないか様子を見て、また、土が乾ききっているかを確認しながら(表面が乾いていても中は湿っている場合もあるので注意!)水やりしてあげてください。

(*表紙の写真はパリの屋上ポタジェ(菜園)です。)

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