ランジス市場で見つけるウインターカラーの植物たち

ランジス市場、パリの植木・草花の卸売

パリ郊外南東にあるランジス市場は、フランス人の胃袋とかパリの台所などと呼ばれる卸売市場で、生鮮食品や生花仕入れでよく知られますが、庭木や鉢植えの植物、観葉植物、園芸資材などのコーナーも充実しています。

パリのガーデニング・ショップや造園会社などが仕入れに訪れる場所の一つですが、フランスで国民的人気のガーデニング番組「シロンス・サ・プッス(Scilence ça pousse)」の撮影用にも、番組の主役である人気庭園デザイナーのステファン・マリー氏が、こちらの市場で植木・草花類をザクザクとチョイスしている姿が見られることもあります。

入口に並んだ雲形剪定と呼ばれる枝先がポンポンに刈り込まれた独特の形のコニファー類などを見ると、日本人からするとなんだかとてもエキゾチックな気分になるような。


店内(野外も含む)では、がらがらと金属製の棚を押しながら商品を選んで、会計ののち自分で搬送する人は、駐車場の車まで棚を運んで商品を積み込むシステムです。
ちょっと見えにくいですが、右手の車の辺りに注目いただくと、車のすぐ手前に商品購入時の棚が見えます。
(トラックで買い付ける場合は大型の植木などもすぐ運べますが、そうでない場合は配送を別途手配することも可能。)

ちなみに生鮮食品や生花市場は朝が非常に早いのですが、植木や鉢物、園芸資材系は、通常の商店と似たような営業時間なのが少し楽で良いです。

パリ、冬の植木屋のハイライト

さて植木は自然の産物なので季節によって旬が変わり、真冬の現在は植木コーナーも冬景色。


品揃えも他の季節より少ない印象で、落葉樹は当然ながら葉っぱが落ちた状態。品種名や枝振りで選ぶことになるので、問題はないのですが、ちょっと寂しいといえば寂しい。

そんな中で華を添えていたのが、さまざまな種類のカメリアたち。

テーブルに乗る位のサイズから、高さ2m超えの木まで、実に多種多様なカメリアが、常緑の葉の緑も艶やかに、つぼみ一杯、花が咲いている木もそこかしこにあって、一際と華やかさを放っていました。


そして、こちらのカメリアの向かいに並ぶのは、枝だけなのに負けていない黄金ミズキ(Cornus stolonifera)、サンゴミズキ(Cornus alba var. sibirica)などのミズキ属です。

ウインターカラーが美しいミズキ属

落葉したこの寒い時期の枝の色づきが華やかなミズキ属、普段はうっかりその存在を忘れかけてしまったりするのですが、色味の少ない冬の庭にはオーなメンタルなアクセントとしてもおすすめで、どんな風に使えるだろうかと、見ているだけでワクワクしてきます。
ミズキ属 冬
こちらの写真は引き続き、黄金ミズキとサンゴミズキですが、枝の色合いで遊べる植木はこのほかのミズキ属にも色々あります。

ウィロー(ヤナギ)の編み込み仕立て

また、枝の色合いが美しく、姿形がとても興味深かったのがこちら。

ウィロー
なんとウィロー(ヤナギ)の編み込み仕立て。
ウィロー ヤナギ
確かにウィローの枝は柔軟なので、地植えしてポタジェの柵を編んだりするのにも使われますが、このように編み込んだ形で販売しているのは初めて見たので、かなり強く惹かれました。オーナメンタルに面白く生かせそうです。

今まで、この時期ランジスの市場に行く機会があまりなかったのですが、季節ごとに魅力の植物たちの姿が変わることを改めて認識しました。今年はもう少しマメにチェックできるといいなと思います。

そして今日は、自分のための小さな買物もできたっ♪ので、明日続きを書きたいと思います😃

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