プロヴァンスの休日、ということで、今日はエクスアンプロヴァンスの街へ。家から車で1時間弱のエクスアンプロヴァンス(略称エクス)は南フランス、プロヴァンスの大都会です。
起源をローマ時代の都市に遡る古都エクスは、プロヴァンス伯爵領として繁栄し、近代では画家セザンヌの生地としても知られる文化芸術の街。温かいオレンジがかった瀟酒な石造りの建物の壁の色、街のそこかしこにある噴水や大きなプラタナスの並木が印象的な素敵な街です。
街の中心にはオシャレなブティックやカフェ、レストランが並ぶ小径が沢山あって、そぞろ歩きをするのにとても楽しい。しかし今日はそぞろ歩きもそこそこに、オテル・ドゥ・コーモンに向かいます。
オテル・ドゥ・コーモン、18世紀の邸宅美術館
オテル・ドゥ・コーモンは18世紀の邸宅が改修されたアートセンターで、季節ごとに変わる企画展、18世紀の室内装飾の様子などのほか、エクス出身の画家セザンヌに関する映像などが見学できます。この画家セザンヌの人生を辿った映像が意外に面白かったのが印象深いのですが、さらに気に入ったのが館内のレストランカフェ。18世紀的なインテリアが素敵な室内席か、あるいは庭に面したテラス席か、迷った末に夏の名残を堪能すべくテラス席へ。
オーセンティックな18世紀的なインテリアにときめくレストランの室内。
18世紀邸宅のプロヴァンス風ガーデンテラス
庭園を臨むテラスでは、大きなプラタナスやパラソルが日陰を作り、湿度は低いゆえ、日陰に入れば晴天の暑い日でも比較的快適に過ごせます。
全体の背景となるのは、綺麗に刈り込まれた常緑の生垣や並木の緑、ノリウツギっぽい白い花が主役、コニファーが植えられたコンテナーやトレリス風の仕切り板などはパステルグリーンに統一され、少ない色数でシックにまとめられた中、シンメトリーに配置された大きな素焼きの鉢が、テラスのアレンジのアクセントに。
端正なフランス式庭園
さらにレストランがあるテラスから下段に目をやると、今度は本格的なフランス式庭園が目の前に広がります。華やかな花の植栽に囲まれたツゲの刺繍花壇を中心に、中心軸は奥の噴水に向かう、すべてシンメトリーに構成された、小粒ながらもなかなか良くできたフランス式庭園です。
刺繍花壇の模様は、通常は建物の2階から、ここの場合はテラスから、見下ろすことを前提にデザインされています。上から端正な構成を堪能した後は、下に降りて花壇の周りをぐるりと散策。ベンチに腰掛けて庭を眺めると、今度は庭の構成の中に入り込んだような、また違った感覚で楽しむことができるのも面白いところ。
そして、プロヴァンスは日差しの強い土地柄ということがあるかもしれませんが、少しの緑と水の存在が、潤い溢れるオアシス空間に感じられるのは、庭のスタイルに関わらず、様々な場所に共通するものでしょう。
プロヴァンスの食卓でボンナペティ♪
庭をぐるりと見学した後は、ランチのセットメニューを注文。ちなみにドリンクはキールとシュプリッツです。デザートはタルトオシトロン(レモンタルト)とサントノーレ。なかなか美味で満足でした。撮り忘れが多いのですが、ちゃんと写真を撮ったので(笑)載せてみます。
デザートはかなりガッツリサイズです。毎度、こんなに大きいのは無理だろうなどと思いながらペロリと食べてしまうのはどうしたことか。。。
今回訪れた美術館と庭園:
fa-arrow-circle-rightオテル・ドゥ・コーモン(Hôtel de Caumont)
fa-arrow-circle-rightレストラン|ル・カフェ・コーモン(Le Café Caumont)
ランチタイムに訪れましたが、朝食もアフタヌーンティーもやってるようです。
とっても素敵なところなので、エクスに行く機会があったらぜひおすすめします♪