ガーデニングは力しごと【目指せジャルディニエ、パリ植物園②】

ガーデニングは力しごと

今日のジャルディニエ修行は、先日からの園路整備の続き。
しかしながら力仕事が主な場面が多く、なかなか力になれませんでした。

土も砂も石も、造園素材は重いものが多いのです。
若い男性でも二人がかりで運搬しなければならないものも多い。
疲れないように、怪我をしないように、
正しい作業の動きを心得るのも大切ですし、
無理して腰を痛めたりしないように、
持つもの運ぶもの、
重さをしっかり見積もって、無理しない方法を選ぶのが大切です。

ちょっとやるだけなら疲れない作業も、
長く繰り返していると、
実はかなり疲れるものだったと後からずっしり来ることも。
若くて体力自慢ということでない場合は(たとえそうでも)
なるべく身体に負担がかからない姿勢を気をつけるなどの工夫は
とても大切です!

石のしつらいは構造のかなめ

さて、園路整備の続きです。
傾斜を測定し、整地して、土壌の上に数センチ砂を重ね、
アルドワーズ(スレート)の敷石を配置したら
土壌で隙間を埋めて固定していきます。
砂を敷くのは、石を固定するため。敷石が動きづらくなります。
最終的には土で周りをしっかり埋めていき、
少なくとも10〜15年は持つような、
しっかりとした敷石の園路になります。

それぞれ隣り合う敷石のフォルムを合わせて
見目美しくしつつ、歩きやすい間隔で、
そして見学者を導きたい方向を念頭に
敷石を配置していくのは、和洋共通。

主力には程遠かったけれども(とほほ)
砂撒きや仕上げの整地を頑張りました。
古くからある庭なので、
既存の環境との調和を図る、また
ちょっと掘ると木の根っこが出てきたりと
自由にならない部分もたくさんあります。
やんやと、おお、この組み合わせはイイね!とか、
うーん、いまいち上手くいかないなあ、などと
ワイワイと配置を決めていくのは楽しい作業。

庭の造形を支える思想

また、ただ作業をする、のではなくて、
植物を保護しつつ、
いかに快適に安全に通行できて、
美しい空間を作るか、
ということが共通の認識になっているので
意見調整もスムーズです。

思想というと大げさかもしれませんが、
ガーデニングの作業をする人の想いが
長い時間をかけて庭を作り育てていく、
そのことはとても大切だと思うのです。

2021年もそろそろ仕事納め。
ブログをいつも読んでくださってる皆様、ありがとうございます!
どうぞ良い年末年始をお過ごしください。
来年もどうぞよろしくお願いいたします。

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