突然ですが、パリ植物園のジャルダン・アルパンでの
ガーデナー(フランス語だとジャルディニエ)修行の様子をお伝えする
新シリーズを始めます!
今日のプログラムは、植込みの一部の再整備。
崩れかかっていたスレート板を組んだ植込みの一部を組み直して、
その横の園路を再整備します。
スレート板は、こちらではよく建物の屋根に使われていますが、
一時期はレストランなどで、チーズの盛り合わせや
デザートなどを載せたりするのに流行っていたので、
なんとなく見覚えがある方も多いのではないかと思います。
なかなかに優れもののスレート板、実は庭にも使えます!
真ん中のかなり広く開いている部分にスレート板を足す作業、
だいたいの形や傾斜をイメージしたら、
そのイメージに従ってバランスをみながら
土をスレート板の上下に挟みながら、
あるいは土の間にスレート板を差し込んで、
土極めして固定していく感じです。
緩やかな傾斜のスレート板が段々になった、新たな植栽スペースができました。
(写真、ちょっと分かりにくかったらごめんなさい;)
整備中に中から出てきた球根たちは、
同じ種類ずつに分けて、再び植え直し。
(種類が確実に特定できなかったので、
春に成長してきた段階で判断しようということになったもの。)
土の深いところに転がっていたものも
芽がすでにかなり伸びていて、
季節が進んでいるのを感じます。
春になるのが楽しみです!
ちなみに球根を植え付ける際の深さは、
球根の高さの2倍ほどを目安にすると良いですよ。
本日の現場、少し離れてみたところ。
脇の園路の整備は続きます。
ちなみに、冬真っ盛りですが
今日のパリ植物園でもう咲きかけていた
とても香りのよい花。
ロウバイに似ているなあと思ったら、
やはりロウバイ(Chimonanthus praecox)のようです。
まだ花が開ききっていないくらいなのに、
よい香りが遠くまで漂ってくるのに、改めて魅了されました。
それではまた!