イタリアの街のような印象
アルルとアヴィニヨンの間、
世界遺産ポン・デュ・ガールの近くにある街、ユゼス。
フランスで一番古い公国があったほどの
歴史的な場所なのだそう。
延々と続くブドウ畑やオリーブ畑
といった南欧的な田園風景の中に現れる
石造りの街の雰囲気は、南仏なのだけれども、
どことなくイタリアっぽい雰囲気も感じます。
その中心である
公爵領(デッシェ)のユゼス城は、
中世から17、18世紀と長くに渡っての
様々な建築スタイルも実見できる
興味深い城なのだそう。
時間がなくて見学できなかった(涙)けれども
次回があれば是非と思っています。
ヒューマンサイズの街、修復の行き届いた歴史遺産
ユゼスの良いところは、
こじんまりとしているところ。
エスカルゴ状の構造の旧市街は
徒歩でも1〜2時間くらいで回れる大きさ、
石造りのアーケードや小径が入り組んで
味わい深い景観だけれども、
歩き続けると比較的簡単に
なんとなく見覚えのある地点に戻れる。
迷い難いので、方向音痴でも
安心して心赴くままにウロウロできます(笑)。
すっかり歩くこと見ることに夢中になり
あまり写真を撮ってなくて残念なのですが、
ユゼスは、1960年代の文化相アンドレ・マルローの
歴史文化財保護法で修復が始まった例の一つであり、
全体的に街の保存状態が大変良くて、
そぞろ歩きにもとても心地が良いです。
ユゼスのフローリスト&植木鉢屋さん
そんな中、ほぼ唯一街の中の写真を撮っていたのが
フローリストと植木鉢屋さん。
焼き物はスペシャリティの一つらしく
ユゼスの植木鉢なる伝統工芸品を発見しました。
このちょっと釣鐘型っぽいのが
ユゼスの植木鉢です。
素焼きも釉薬がかかったものも、
大きさも様々ある様子。
実はこのガラスの扉の奥に明るい中庭があって
大きなユゼスの植木鉢もたくさんディスプレイされているのが
外から伺えたのですが、
テイクアウトのランチに付いていた小さいハイネケンの缶を
飲み歩き(一気に全部飲めない)していたところだったので
そのまま入るのは気が咎めて、
後から戻ろうと心に決めたものの叶わず。
後からっていうのはダメですね。
旅先では後はないと思わねば(笑)。
ユゼスの植木鉢、こちらのフローリストのディスプレイにも。
まだ5月初めですが、ブーゲンビリアが並ぶ風景はすでに初夏です。