12月に入り、ますます日も短く、寒くなってきました。
フランスでは再ロックダウンが続いていますが、
今回は公園がオープンしているのがありがたい。
ヴェルサイユでも宮殿の庭園部分は閉鎖されているものの、パークは普通に散策できます。
すっかり冬になり、
朝は霜が降りるようになりました。
朝早くパークを歩くと、寒いのですが、
芝生は一面霜で真っ白で別世界のようです。
日によって表情は変わるのですが、
日が昇るにつれて霧が上がっていく様子、
朝焼けが大運河に映る様子など、
冬の朝は、
この季節ならではの美しさを発見できる
特別な時間です。
霜の降りた芝生の向こうで、カヌーが水上を音もなく進む様も清々しい。
息を呑むような美しい一瞬が
そこかしこで待っているようなウォーキング、
歩いているだけで幸せな気分になっていきます。
さらに、人出が少ないせいか、
今朝はアニマル特集のごとく、
ガチョウの群れや、白鳥のカップルに、
園路を走って木に登るリスなど、
たくさんの動物たちに会えて大満足。
最後にいつものお気に入りのベンチ。
こうしてみると実に絵画的。趣きのあるこの色合いがまたいい。
「色」というと、
冬の朝は夜明けが遅いので、
ウォーキングを始める頃はまだ夜明け前
ということもよくあります。
歩いている間にだんだん明るくなってきて、
気がつくと足元に残る落ち葉の黄色などが
はっと鮮やかに見えるようになっている。
そこでふと改めて周りを見回すと
さっきは薄暗かった風景の全体が、色を帯びて見えてくる。
モノクロームの世界から急にカラーの世界に入ったような
新鮮な感覚が味わえるのも、冬の朝散歩の醍醐味です。
冬の間、ガーデンウォーク・ツアーは休業中ですが、
個人的には、運動&森林浴と自然観察に足繁く通っています。
また、春に再開できるのが楽しみです。