パリのかわいいガーデニングショップ

モンマルトルの庭師 le jardinier de Montmartre

パリの街角には素敵なフローリストがたくさんあるのだけれど、
気の利いたガーデニングショップが実は少ないのではないか、と前から感じていました。いやいや、そんなことはなかった!という可愛くって素敵な自然派のガーデンショップに出会い、すっかり嬉しくなったので早速ご紹介します。


その名も(訳すと)「モンマルトルの庭師 ル・ジャルディニエ・ド・モンマルトル」。大きな蚤の市が有名なクリニャンクールの近くにあります。

ノエル(クリスマス)前なので、店頭にはモミの木がいっぱい。こちらのモミの木はパリから220kmのモルヴァンの森でクリスマスツリー用に栽培されたものだそうだそう。
今年はstay homeなクリスマスゆえに、普段より大きなツリーを奮発するなど、フランス全土でモミの木の売り上げがぐんと伸びているそうです。毎年、ノエル後のモミの木の行き先(廃棄の方法)が問題になります。が、今年はノエルを祝った後のモミの木たち、パリ市の公園に持っていけば、粉砕されてマルチングやコンポストに利用されて土に還る、というパリ市のエコプログラムが用意されているそう。

サスティナブルなアーバン・ガーデニングの味方

このショップの素敵なところは、季節のモミの木に限らず、サスティナビリティやエコロジーへの配慮が随所に見られるところです。店内には、ちょっといい感じのインドアグリーンも豊富にあり、そればかりでなく、堆肥な土などもオーガニック、また岡恒(オカツネ)の園芸鋏や伝統種や固有種にこだわったココペリKokopeliの種など、どれもツボなセレクション。実はシャイなもので、普段はなかなか必要以上にお店の方に話しかけることができないのですが、思わず、すごい、素敵なお店ですね!いつからやってたんですか?と前のめりに話しかけてしまったくらいです。

僕たちジャルディニエ(庭師)だよ、というショップのヴィレムさんとユーゴさん(右から)。

彼らはショップにいるばかりでなく、庭の手入れやデザイン施工を手がけるジャルディニエ。ヴィレムさんはなんと私も通ったヴェルサイユの国立造園学校の先輩であることも分かりました!

店内は緑でいっぱい。インドアグリーンのセレクションも洗練されています。ガーデニング用品もナチュラルテイストの素敵なデザイン、かつ実用性も高いものをチョイス。

そして、その中には日本ではよく知られたブランドで植木屋さんにもガーデニング愛好家にも幅広く利用されている、岡恒(オカツネの園芸鋏のセレクションも。写真には少ししか写ってませんが、選択肢はもっとありました。岡恒の園芸鋏を扱っているところはパリで三ヶ所しかないのだそうですが、三ヶ所あるだけでもすごいような気がする。

ガーデニング心をくすぐるスイセンをお持ち帰り

久しぶりに連れて帰りたい植物が色々あったのですが、
とりあえず、季節先取りのこちらをいただくことに♫

白い壁に白いスイセンになってしまって花の部分があまり目立たないのだけれど、このひょろっとしたプロポーションの先端に小さな花がいくつも付いているのがとっても可愛らしいのです。しかも香りが大変に良い。ヴィレムさんによると、スイセンの香りはシャネルの5番にも使われているのだとか。

水は1cmくらいでね、根がちょっと浸かってればOK、あまり水が多いと球根が腐っちゃうから。そうそう、花が終わったら土に植えれば来年も咲くよ、と次々と手入れのアドバイスも嬉しい。そういえばスイセンは多年の球根だった。上手くいってこの子達が増えたら嬉しいなあ!冬の室内でまだ息を潜めている春の予感を楽しませていただいた後には、ぜひ土植えにせねば!とガーデニング意欲も膨らませながら帰宅することになりました。

パリのおしゃれなエコロジカル・ガーデニングを覗きに、ぜひ寄ってみたいショップです。

■Le jardinier de Montmartre
42 Rue du Poteau, 75018 Paris
最寄り駅|Porte de Clignancourt
https://www.lejardinierdemontmartre.com

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