パリ植物園のジャルダン・エコロジックで以前に見かけた
ハーブのスパイラルガーデン。
石を積み上げたこの形、どこかで見たことがあるかもしれません。
パーマカルチャーの手法のひとつだそうですが、
スパイラル状に地上より高い場所と低い場所ができるので、
乾き気味となる上の方には乾いた土壌を好む植物、
例えばタイムやセージやローズマリーなど、
下は逆に湿度が保たれやすくなるので、
比較的湿った土壌が好きなオゼイユやミントなど、
とそれぞれ性質の異なるハーブ類を
効率的に栽培することができる優れたデザインなのです。
また、スパイラルの立ち上がりが影を作るので、
南側には太陽な好きな植物、北側には日陰を好きな植物
を植えることができます。
ここのスパイラルガーデンで積み上げた
イル=ド=フランスの地元産の石は石灰質で、
自然土壌も石灰質が強くなります。
積石の隙間などは、昆虫や小動物などが生息しやすい環境としてももってこい。
また、植えられたハーブは、ミツバチや蝶のエサにもなるので、
ガーデンの生き物たちのオアシスにもなる。
と、いいところいっぱいのスパイラルガーデン。
これはまさにナチュラルガーデンにおすすめのデザイン・アイディアですね!