パリのスローフラワー Slowflower in Paris
スローフラワーがどんどん身近になってきた!

久しぶりに出かけたパリの人気セレクトショップ、
merciの店先で見つけた野趣漂う可憐な花々。
積みわらを重ねたディスプレイも素朴で可愛い。

スローフラワー パリ
パリのビオの花農家Plain air Parisさんが、
農薬や化学肥料などを使わない
サスティナブルな方法で育てた花々の販売でした。
週末には畑でも直接花が買える様子だったのが、
このところ雨続きだったパリ、
畑での販売が難しかったことから
場所がmerci店頭になったようです。

●Plain air さんを訪ねた時の記事はこちらをどうぞ☆CLICK !
>>魔法の花畑|パリのスローフラワー

お店にやって来るお客さんの関心も高く、
次々に花束が売れていっていました。

slowflower

フランスのスローフラワー・ムーヴメント

ところで、そもそもスローフワラーって何?
あまり聞いたことない、という方もまだ多いかもしれませんが、
スローフードならもうちょっと一般化しているかもしれません。
ごく簡単に言うと、
英米発のサスティナブルな花卉栽培のムーヴメントのことなのですが、
実はここ数年フランスで、このスローフワラーが
盛り上がって来ているところなのです。

もともとフランスでは気候的にも
十分に自国での花卉栽培が可能、
かつ盛んな時期もありました。
ところが近年では、他の農産物の例にもれず、
生産の方法の工業化(温室、人工照明などの促成栽培)や
価格競争などの様々な要因から、
どんどん輸入の花に押されてしまい、
国内の生産農家が減る一方でした。

しかし、
石油燃料と、大量の農薬と化学肥料を使って
ヨーロッパで真冬に育てるバラの花、
または発展途上国の安い賃金の人手を土台に
生産され、保存料漬けで輸入されるバラの花、
どちらも形は均一な美しいバラの花だけれども
その背景を考えたときには、
手に取るのをためらうことはないでしょうか。

切り花は暮らしを彩るものだけれど、
直接口に入るものではありません。
暮らしにサスティナビリティやエコロジーを
考慮することが当たり前になって来て、
普通のスーパーにも、当たり前に
ビオ製品が並ぶようになって、
庭や菜園(ポタジェ)の手入れにも、
やはりエコロジカルな方法が当たり前に
尊重されるようになって来て、
ようやく、切り花を巡るサスティナビリティが
追求されるようになって来たのは
限りなく嬉しいことです。

● スローフラワーの関連記事はこちらから
>>花束もオーガニック|フレンチ・スローフラワー

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