マリー・アントワネットの離宮へ向かう並木道
ヴェルサイユの庭園やパークの並木道で
見かけることが多いのは
まずセイヨウシナノキ(リンデンバウム)、
そしてプラタナスやマロニエ。
プチトリアノンに向かう並木はちょっと違う。
シュッとしたほうきのような
軽やかなポプラ並木が待っています。
メインの宮殿とは一線を画した
牧歌的でチャーミングな
プチトリアノンの離宮へのアプローチには
ぴったりです。
先に挙げたセイヨウシナノキ、
プラタナスやマロニエ、このポプラも
みんな落葉樹なので、
晩秋には葉を落とします。
ですので、今時期は
晴れて乾いているタイミングであれば
サクサクという枯葉の音も楽しめます。
こじんまりとしたプチトリアノンに到着。
離宮と庭への入口は向かって左側。
後ろには大きな庭が広がり
王妃の村里(アモー)へと続きます。
プチトリアノン入口には
ショコラやモンブランで有名な
パリの老舗サロン・ド・テ、
アンジェリーナの支店もあるので
お茶休憩にもぴったりです。
プチトリアノン前でアート・ピースに遭遇
そして入口付近で
誰もが目を留めるのがこちら。
巨大な倒木の根っこが
そのまま残されたものですが、
庭園彫刻のような
触ってもいいアート・ピースとなっていて、
子どもたちがよじ登ってみたり、
記念撮影をする人も多数。
ちなみにヴェルサイユ宮殿から
プチトリアノンまでは
かなり離れていて、2.2kmほどあります。
徒歩で25-30分くらいでしょうか。
歩きたくない場合は、宮殿の庭園から
プチトランに乗って移動できますが、
時間があって元気があれば
徒歩でゆるゆると移動できる距離です。
また宮殿からゴルフ場のカートのような車も
レンタルすることができます。
(要運転免許証です。)
個人的には歩きやすい靴で
時間と体力が許す限り
ゆるり散策をおすすめめします。
そうそう、フランスにおけるポプラは
イタリア的なイメージを想起させる木でもあります。
ヴェルサイユ宮殿と庭園とイタリアの深い絆の話は
また後日に。