南仏プロヴァンス|アルヴェルタの庭
今週のパリは雪予報も出ております。
ということで日は長くなってきたものの、まだまだ冬。
写真は夏に訪れた南仏プロヴァンス、エクスの駅からほど近いアルヴェルタの庭。
真夏の時期、この地域では特に貴重な水がなみなみとして
涼やかさを運び、周囲の風景を美しく映し、
プラタナスの大木の並木が南仏らしさを醸し出しています。
南仏プロヴァンスといえば、ラベンダー畑というイメージかもしれませんが、
端正な庭園が実は色々とあるのです。
こちらアルヴェルタの庭は17世紀半ばに作られてから、
同じファミリーが所有してきたという稀な経緯を持つ庭です。
本格的な修復を経て公開されたのは近年になってからですが、
テラス式になった構造や彫刻の使い方など
庭園の様式はイタリアの影響を強く受けた
17世紀の姿を保っている点でも貴重な庭園です。
中央の噴水を側面のテラスから覗いたところ。
光と陰のコントラストがはっきりとしています。
この木陰が大変貴重だったりします。
中央の噴水を超えてさらに上に進むと、
幾何学模様を構成するツゲの刈込みで縁取られたバラの植栽。
暑すぎるのかバラはすでにお休みでしたが、
ツゲはプロヴァンスの気候に合うのか、
この庭園のみならず近隣でも
虫害もない、
美しく刈り込まれたツゲのしつらいをたくさん見かけました。
そしてこの奥には、本来邸宅が建つ予定だったものの、
結局建設されずじまいだったのだそうです。
建物が建つことがなく、城館と庭園という完璧な形にはならなかったものの、
庭園そのものは4世紀という長い歳月を生き続けている、
そんなことにも想いを馳せたくなる、素敵な場所でした。
それではまた!
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