エトルタの庭(les Jardins d'Etretat)
ノルマンディー地方のエトルタといえば、
大西洋に臨む白い岩壁の風景、
印象派の画家たちが絵を描いた場所というイメージが浮かびます。
まさにクロード・モネがエトルタの風景を描いたその場所にある
「エトルタの庭」は、なんともアーティーな庭。
こちらはカボチャの形態を思わせる刈込みのツゲと
アート作品のコラボレーション。
なんだかびっくりするのですが、不思議に印象的です。
全体的に海に向かう急な傾斜の敷地を、絶景のエトルタの海を眺めながら
ゆるやかに散歩していくように作られているのですが、
芝生の平面的なスペースはほとんどなく、
ツゲやヒイラギなどを様々な形に刈込んだ灌木類で覆われています。
こちらの散歩道の奥には、気持ちの良い大きな
コミュニティ・テーブルが設置されています。
あたたかい時期だったら、ここでピクニックお茶会をしたい。
こちらはまた別のアート作品が設置されたコーナー。
傾斜地形を十二分に生かしたこの庭のデザインは
ロシア出身のランドスケープ・デザイナー、アレクサンドル・グリヴコによるもの。
植栽の樹種の選定は潔くミニマムに絞り込んであって、
非常にシンプルだけれど造形の変化に富んでいて見飽きませんし、
個性の強いアート作品を引き立たせつつも負けません。
潔さの勝利と言ってもいいのかも。
しかし、これだけ美しく刈込んだ姿を保たせる管理は大変なんだろうなぁ。
ある意味贅沢。それもまたこの庭のご馳走、のようなものかもしれません。
ちょっと写真だとわかりにくいかもですが、
左側の背が高い生垣はセイヨウヒイラギ、
赤い実がとても可愛らしいくて印象的です。
花のない季節の庭に彩りを添えるセイヨウヒイラギの生垣は
なかなかオススメなのではと思います。
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