パリの近郊で新たな森を育てる
引き続き、フランスの森の話題です。
緑化大作戦が続くパリ市のみならず、
その近郊でも環境問題には常に注目が集まっています。
パリ市の北西に位置するヴァルドワーズ県内では
パリの東側の端にあるヴァンセンヌの森の2倍の大きさにあたる
1350ヘクタールの広大な敷地に100万本の木を植えて
新しい森を育てるという野心的な話題が持ち上がっています。
地図を見ると、
真ん中少し下の方の黒が濃くなっている丸い部分がパリ市、
その近郊も大体的に都市化が進んだ状態がよくわかります。
パリ市の左側と右側の濃いめのグリーンが、
ブーローニュの森と、ヴァンセンヌの森で、
東京だと明治神宮の森のような、大切な都心の緑空間です。
地図の左上の方の同じ濃いめのグリーンの左下は
サンジェルマンアンレイの森、右上はモンモランシーの森。
その2つの中間の少し白っぽいグリーンのあたりが
新しい森を育てるプロジェクトの候補地です。
ここに新しい森ができれば、
パリ近郊北西部の空気の浄化対策や、
前述の既存の2つの森をつなぐ、
緑のコリドーとなり、生物多様性の保全などにも
非常に有効だと考えられています。
新しい森の候補地は、長い間パリ市の
廃棄物集積場所として使われていたため
土壌汚染などの問題もあるのですが、
土壌の有害物質を吸収、分解する力の高い
シラカバやオークなどの樹種が考えているのだそう。
(樹木が汚染を浄化するというところに、
やはり土壌の汚染が原因で、有毒の森が広がってしまっていた
風の谷のナウシカの話を思い出してしまいます。)
計画が順調に行けば、土地の買収などののち、
2、3年後には植林が可能になる見込みですが、
その後も森が育っていくには30年はかかります。
今現在のことも大切だけれど、
少し先のことも、ずっと先のことも、
自分たちだけでなく、次の世代の人々や
目に見える生き物、見えない存在も
調和して存在していけるように
日々を行動していくことの大切が思われます。
ではではまた!
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