狩猟の館だったフォンテーヌブロー宮殿の庭園、グランカナル
フォンテーヌブロー宮殿といえば
フランソワ1世の回廊のフランス・マニエリスム装飾などが思い出されます。
12世紀頃に作られた要塞だったところが狩猟の館になり、
歴代のフランス国王に様々な形で愛され、
しばしば住居の場ともなり、時代時代の手が加えられた場所です。
ナポレオンのお気に入りの宮殿でもありました。
ゆえによく見ると部分ごとに異なる様式が入り混じっているのだけれど
全体として、人間サイズのフランス的なエレガントな雰囲気です。
その宮殿の周りは庭園に囲まれ、
さらに現在は130haの広〜い公園となっている領地が続きます。
公園側から宮殿にアクセスする場合、
まず最初に出会うのが延々と続く並木道と大運河。
少し霧がかった朝の大運河(グランカナル)。
長さ1200mの大運河はアンリ4世によって作られたもので、
両端には菩提樹やマロニエの並木道が続いています。
まっすぐな道が続くので、気持ちよくはあると同時に
徒歩では少し延々と感じられますが、この距離感は
きっと馬で散歩したり、走り抜けたりするのに
ちょうどよく設計されているのにちがいない。
マロニエの並木は早くも黄葉した葉っぱを落としつつあるところで
にわかに秋深まってきた感があります。
フォンテーヌブローの街から直接宮殿正門へのアクセスもあるので
観光でこちら側を通ることはあまりないかもしれないのですが、
時間が許せば公園の散歩もオススメです。
(次に続く☆)