パリのグラン・パレにて、庭園をテーマにした美術展 [JARDINS]が開催中です
パリも日差しが明るくなって、
寒さは残るものの、ようやく春らしくなってきました。
春を待っていたかのように先日始まったのが
その名もずばり「JARDINS ジャルダン(庭園)展」。
庭園をテーマにした美術展です。
古今アーティストたちは植物や風景を沢山描いています。
(復活祭の季節-まさに今頃です-に咲く花たち)
現在のガーデンデザインでも、
家の中と外をどのように結ぶかが
良いデザインのポイントのひとつですが
古代ローマからすでに、
家の中に庭園風景がフレスコ画装飾で描かれて
建物の中と外を繋ぐ心配りが見られます。
人が心地よいと感じる住空間は
時代を超えて案外共通なのかもしれません。
JARDINS ジャルダン(庭園)展は
近年多くなってきたテーマ展で、
<庭園>をテーマに
様々な時代の美術作品、さらには植物標本や工芸品など
様々なジャンルの作品をミックスして展示しています。
あまり解説するとネタバレになってしまうので控えないとですが、
ポスターに使われているのはクリムトが公園を描いた作品。
展示の最初も、展覧会の枠組みの象徴のように
日本の現代美術作家、須田悦弘氏の作品と、
古代ローマの作品が並んで展示されています。
植物の描写が素晴らしいデューラーの作品、
パウル・クレーが作っていた植物標本や、
睡蓮を描いた印象派のモネはもちろん、
自身も庭を作っていたカイユボットの菊の花の作品やら、
バラの画家ルドゥーテの作品もありました。
あの画家がこのような植物や庭の風景を描いていたのかという
巨匠の作品の嬉しい発見が沢山あり、
美術好き、庭好きにはとても楽しい展覧会です♬
(こちらは古典的な庭園、
すでになくなっているポンパドゥール夫人のベルビュー城の庭園も
模型で見られたりして興味深い)
(展示の様子、手前はリヒターです)
テーマ展だと、
なかなか展示を深めることが難しいという声もありますが、
ここは、発見を楽しむことに徹するのがオススメです。
終わりの方には、現代のフランスのペイザジスト(造園家)たちの
庭園の紹介映像もあり、今のフランスの庭園デザインの雰囲気を
サクッと掴むにも良いかもです。
そして、出口にはイギリスのガーデンを訪れた時のような
充実のミュージアムグッズショップが控えていました。
フランスのミュージアムグッズは非常に充実していますが、
通常ガーデングッズはお隣イギリスにはちょっと負け気味の傾向があります。
ところがこちらは結構グッズが充実していて、ついつい、とりあえず
ピクニックの時の敷物にも使えそうなオリジナル・キッチンタオルをお買い上げ(笑)。
展示の期間も7月までと長いので、
これからパリにご旅行にいらっしゃるご予定の方、
ぜひ寄られたらよろしいかと思います。
ではではまた!
EXPOSITION JARDINS |ジャルダン(庭園)展 (←Click!で展覧会ページへ)
Grand Palais, Galeries Nationales|グランパレ国立ギャラリー(パリ)
2017年7月24日まで開催中
いつもお読みいただきありがとうございます。
ブログ更新の励みになります、
よろしければぜひ、いずれかクリックお願いします♬