植栽のアナモルフォーズ
この夏パリのアラブ世界研究所で開催されていた
「オリエントの庭園展」の野外会場に設けられた
仮設のガーデン「つかのまの庭」。
[関連]つかのまの庭、オリエントの庭園展、パリにて
シンメトリカルにバラで飾られた水の流れ、
レモンやオレンジ、ナツメなどの果樹などを用い、
中近東の庭園の伝統からインスパイアされた
モダンなテラスガーデンになっています。
なかでも特徴的なのが、
一部はテラスの屋根として使われている
大きなアナモルフォーズの構造物です。
アナモルフォーズとは
遠近法の特性を利用して
一点のポイントからある絵を見た時にのみ、
正しい画像が見える、といった手法です。
これを応用して、12種およそ6600本の多年草を植えこんで作られた
「つかのまの庭」のアナモルフォーズは、
あるビューポイントからのみ、
神様と永遠性を示す星形と、大地と創造を示す四角形が
組み合わさった形に見える仕組みなのだそうです。
上の写真はそのビューポイントからの見え方。
そして場所がずれると、だいぶ異なる印象の
立体植栽スペースになってきます。
見える角度による印象の変化がなかなかに面白いです。
ちなみにパリで見られる数少ない
オリエント風の庭園のひとつが
こじんまりとしていながらも大変魅力的な
パリのモスクの中庭です。
[関連]パリのモスクのペルシャ式庭園[1]
ではではまた!
この夏の間に訪れた様々な庭園を
引き続きご紹介していきたいと思っています。
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