ルネサンス期のイタリア庭園を散策に
ガーデンの旅、久しぶりな上に突然ですが、
イタリアはトスカーナを越えてウンブリアの
サン・ジュスティーノという小さな街にある
ブッファリー二城(Castello Bufalini)を訪れます。
元々は15世紀後半に城塞として作られたものを
16世紀前半にブッファリー二家が豪奢な住居に修築したもので
城を囲むように作られた庭園は、
典型的なルネサンス様式のイタリア式庭園として知られています。
ひと目で気が付かれたかもしれませんが、
特徴は何と言っても
城館の建物に負けないくらい、
建築的なフォルムの延々と続く生垣です。
右手のロッジアを反映したかのような曲線造形の生垣。
波打つ丘のように刈り込まれた生垣に
小さな木々が生えている...?
近隣の自然の風景をミニサイズで再現しているのだとか。
言われてみれば、そんな感じも。
重厚な構成のなかにも、
ちょっとおちゃめなポイントがあるものです(笑)
バラや果樹のゾーンもあり、
今は失われた古い品種のバラなども残っている
貴重な庭なのだそうです。
(城の中から見下ろした庭園の一部、ちょっと秘密の庭みたい)
かっちりした生垣使いやトピアリー、
左右対称、幾何学的な構成というと
ヴェルサイユ宮殿の庭園を代表とする
フランス式庭園が思い浮かびますが、
その着想、実はイタリア式庭園にあり。
美術や料理などと同様の流れがあります。
イギリスの数々の名園も、
グランドツアーでイタリアを旅し、
その文化に触れた英国人たちが作っています。
ということで、イタリア庭園の旅は、
源泉に少し遡るという意味で、
大変に興味深いのです。
ちなみにこちらでは、1692年に作られた当時の姿を留める
ツゲのメイズ(ラビリンス=迷路)が名高いのですが、
一部工事中の場所があって、
見学が出来ませんでした(涙)。
まあ、そんなこともあるものです。
イタリアの太陽の光は明るい。
強い光が濃い影を作り、
緑と光と影のコントラストが作り出す美しい風景。。。
イタリア庭園の魅力も、探ってみたいと思います。
ではではまた!
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