妖精の国、アイルランドへ庭の旅に
実はアイルランドに、見てみたかったガーデンがありました。
そして思い切って訪ねてみたら、やっぱり、とっても楽しかった♬
今回訪れたのは、
西アイルランドのゴールウェイ近くにある
ブリギッド・ガーデン。
作られたのは10年ほど前という比較的新しい庭園で、
チェルシーフラワーショウの最年少ゴールドメダル受賞者でもある
メアリー・レイノルズさんデザインにより、
ケルトのインスピレーションでデザインされたガーデンなのです。
聞いただけで、ちょっとワクワクしてきます!
(ちなみにメアリーさんの話がモデルになった
映画「フラワー・ショウ」が目下公開中だそうで、
こちらも要チェックです(^_-)-☆)
ケルト的インスピレーションの庭とは?
ケルト、と言ってもピンと来る方、来ない方、色々だと思います。
ケルト的なもので比較的ポピュラーなのが
エンヤの音楽やリバーダンスなどでしょうか。
ここは話すと長くなるので割愛し、
まずはとにかくガーデンへ!
庭への入口では、ウィロー(柳)のゲートを通り抜けます。
この日はちょうどファミリー向けの夏フェスのようなお祭りの日で
庭園のいたるところにちょっとワクワクしてくるような
飾り付けがしてありました。
ガーデンの名前にもなっているブリギッドは、
ケルト神話に出てくる女神の名前。
火や金属細工、豊穣、家畜、作物の実りを司り、
また詩の女神でもあります。
キリスト教が伝わる前のアイルランドで
広く信仰されていた女神様なのだそうです。
広いガーデンの中には、さまざまなエリアがあり、
入口近くにはまず、ケルティック・ウォーク・ガーデンと呼ばれる
ケルト暦の季節のサイクルを祝う祝祭それぞれのための
4つのガーデンがあります。
シラカバに囲まれた静かな水の風景は冬のガーデン。
ケルト暦のSamhain(ハロウィーンにあたる10月31日)は
冬の始まり、一年のサイクルの終わりの日です。
そして冬は芽吹きに備えた眠りの時期でもあります。
そして2月1日はImbolcと呼ばれるケルト暦の春の祝日で
現在は聖ブリギッドの日となっています。
この頃、最初のスノードロップが咲き始め、
春の芽吹きが始まります。
ちょっとわかりにくいのですが、
中央円形のサンクン・ガーデンを囲むのはりんごの木々。
そして可愛いカゴのブランコ・コーナー。
5月1日はBealtaineとよばれる夏の到来を祝う祝祭です。
若者たちが子どもから大人になる、
自分の人生の王様、女王様となって、パートナーに出会い
自分自身の人生を歩み始める季節でもあります。
この季節を象徴するのは恋人たちと火、
ストーン・ヘンジのような石柱の道を通って
神聖な火が玉座の前に運ばれます。
秋は実りの季節。
ケルト暦ではLughnasaと呼ばれる収穫祭が8月初旬に行われます。
祝宴のための大きなテーブルや
ダンスのためのスペースを備えた秋のガーデン。
スパイラルな石造りの植栽は、ハーブガーデンになっています。
そして大きな苔玉のように見える大小の物体は
タイムで覆われたバスケットで、
オリオン座が形作られているのだそう。
ガーデンを巡っていると
ケルト神話の想像の世界にタイムトリップしてきます。
すべてが有機的なフォームで、
石材や木材、そして植物もみなナチュラルで
とても穏やかな、
そしてなんだか楽しくなる空気が流れています。
(次回に続く☆)
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