フランス、セグレーズ城のアルボレトム(樹木園)の庭にて
このタイトルは一体何?という感じかもしれません。
アルボレトム Arboretumはあまり聞き慣れない響きですが
英仏語で樹木園や、樹木のコレクションそのものを意味します。
今日はパリから南に1時間弱ほど車で走って、
セグレーズ城の広大な庭園の中にある
アルボレトムを訪れました。
門を入るとすぐから、イギリスの大きな庭園や公園を思いださせる佇まいの
軽く30メートルは超えていそうな、威風堂々とした木々が並んでいて、
大変珍しい種類の大木も多数揃っています。
この場所にアルボレトムが出来たのは19世紀の中頃。
当時1万本にものぼる木々、様々な希少な樹木が世界中から集められました。
その頃植樹された木々が大きく育ち、現在の見事な景観を作り出しています。
敷地内の屋敷のまわりも、当初フランス式庭園だったものが
その後流行した自然風のイギリス式庭園に作り変えられました。
(どうりでイギリスっぽい雰囲気だったんですね。)
その後荒れ果てた時期もありましたが、
現在は再びアルボレトムとして整備され、
新たな樹木コレクションも増え続けています。
そして樹木コレクションのあるエリアから
隣接する自然風のイギリス式庭園、元々の森が残っている部分まで
お互い実に自然に融合した風景となっているのが
セルゲーズのアルボレトムの大きな魅力のひとつです。
こんな雰囲気のところはなかなかないかと思います。
ワイルドなグラスが一面を覆っている場所も。
ちょっと乾いたグラスの色合いと、
みずみずしさのある樹木の葉の色のコントラストが美しい。
園内には澄んだ水源もありました。
十分な空間が確保された場所、
土壌の質と、豊富な水分にも、
木々がしっかりと大きく育った秘密があるようです。
表紙の写真は幹がうねうねになったヨーロッパブナ、
樹齢150年ほどの大木です。
魔法の森の木のようだという感想もいただいたのですが
まさにそんな感じです。
このブナの木の下には、
マジカルな時空間が広がっていても不思議はない。
そんな気分になってきます(笑)
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