南フランス、プロヴァンスの魔法の時間が流れる庭
最初にこのプロヴァンスのガーデン(ドメーヌ・ドルべ)に足を踏み入れたとき、
想像以上の素敵さに、即座にノックアウトされてしまいました。
庭のある暮らし...ってよく言いますが、
ここはまさに庭園での暮らしの豊かさに満ちた場所です。
こちらは正面入口ではなくて、
建物へのアプローチのパーゴラになっている道。
ツルバラやジャスミンなどのつる性植物たちの葉っぱが、
南フランスの眩しい光を柔らげ、よい具合に影を作っています。
こちらのテラスで食後のカフェをいただいたり、
庭仕事の途中にお休みしたりしています。
かなりヘブンリーです♡
南フランスの陽光はすでに初夏のよう。
地中海の光の質感は別格です。
ルノワールもピカソも、
多くの画家たちが南仏に居を移したのがよく分かる…
南フランスに来る度に納得していましたが
この光と影の具合が、庭の彩りを一段と素晴らしくしていることは間違いない。
風に揺れる光と影、流れる水の音、
乾いた風のざわめき、鳥の鳴き声....
自然な調和のなかでそれぞれに満足そうな木々や花々たち。
黄昏色の光に変わる夕刻には、
ここは本当に魔法がかかっている場所だろうと
思ってしまうほどです。
調和のとれた風景のなかでこそ輝く庭園の魅力
さてさて、
最初の写真はテラスから見える景色です。
ゴッホも描いた糸杉は
やはり南フランスならではの風景に欠かせません。
まさにそのまま絵になる風景。
ガーデンは邸宅の周りの壁に囲まれたメイン・ガーデンと
農場と呼ばれている、外を取り囲むスペースと、
さらには邸宅の裏手には、ガリーグと呼ばれる、
地中海沿岸に特有の潅木林が続きます。
こちらは自然保護区域になっているそうですが、
邸宅のまわりの庭だけで4ha、周囲の敷地も含めると8haあり、
実はこの余裕の広さがガーデンの魅力を守る
ひとつの鍵でもあります。
ガーデンのすぐ横に、
例えば立体駐車場とか建ってしまったら、
そしてそれが常に目に入る場所にあったら...
どうがんばっても厳しいです。
街中では環境が選べないことが多いですが、
でもやはり、
ローカルな風景が保たれた中でのガーデンの美しさは
格別であることが実感できます。
日本でも、京都の名園で、借景の庭の景色を守るために
大変な努力が行われていますが、
ここプロヴァンスでも
同様の多大な努力がなされています。
なかなかガーデンの案内に入れなくてごめんなさい。
そろそろ、散策を始めましょう!(続きます。)
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