生まれ故郷の風景を再現
パリのブーローニュの森近く、
アルベール・カーン美術館の庭の散歩の続きです。
19世紀末〜20世紀初頭に
銀行業で財をなした実業家であったアルベール・カーンは
自邸を世界に目を向けた文化交流の場としました。
フランス整形式の庭、イギリス式自然風の庭や、
つながりの深かった日本の庭園を含むその庭園は
世界の5大陸を表しているのだそう。
カーンは、世界の平和を思い描く庭園に、客人を迎えました。
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本格的な日本庭園がよく知られていますが、
いいなあ!と思ったのが、
庭園のなかの小さな森になった空間です。
アルザス地方出身のカーンの生まれ故郷の
ヴォージュの森を再現しているのだそうです。
いい意味で、パリにいることをすっかり忘れて
自然のなかに佇むことを満喫できる貴重な場所です。
施主の様々な思いや願いを反映し作られた庭園がまた、
訪れる人々に、自然の癒やしを分かち合う場所ともなる。
そうした庭の良さを改めて感じることのできる場所でもあります。
アルベール・カーン美術館では現在
隈研吾の設計による建物の改修工事が進んでいます。
庭園はそのまま残すそうですが、
どんな建物になるのか楽しみですね。
それではまた!
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