パリにも本格的な日本庭園があるのです
パリ、16区のアルベール・カーン美術館、
実は本格的な日本庭園が見られる場所としても知られています。
ここは日本かと思われるほどの、
懐かしい感じの日本家屋と庭園、
一方では、もう少しモダンな和の雰囲気の庭園まであります。
ちょっとびっくりしてしまいます。
ちょっと銀閣寺を思わせるかたちのような。
しかし、アルベール・カーン美術館は日本美術の美術館ではないのです。
実はカーンは20世紀初頭に銀行家として成功し財をなした実業家です。
日本の国債発行に携わったこともあって、
当時の日本の要人たちと交流があり、
二度の来日も果たしています。
そんなつながりもあって、
彼自身が感銘を受けた日本庭園をパリに再現させたのでした。
客人を迎える、文化交流の場としての庭
カーンは世界を見据えた文化交流に力を注ぎ、
自邸をその拠点として開放しています。
そうしたことから、世界の平和を表すかのように、
異なる文化のスタイルの庭園がそれぞれに
開かれ、つながるような形で作られたのです。
こちらはピンクのバラのアーチが満開のフランス式庭園。
かっこいい温室もあります。
庭は古くからもてなしの場であり、
成功者の重要なステイタスであったことが思われます。
例えばベルサイユの庭園しかり。
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現代でも、そういった側面も残ってはいるのだと思いますが、
しかし日本の旧家でも、代替わりすると
門かぶりの立派な松の木が切られてしまったりするので、
少し薄れてきているのかもしれませんね。
この辺については、ゆっくり考察してみると面白そうです。
明日も、アルベール・カーン美術館庭園のお散歩の続きに
もう少々お付き合いくださいませ。
それではまた!
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