近代バラの母、ジョゼフィーヌのバラ園
フランスのバラの庭といえば、
パリ郊外のマルメゾン城を訪れないわけにはいきません。
花と植物を愛したナポレオン皇妃ジョゼフ―ヌは、
マルメゾン城に世界各地から様々なバラを収集しました。
世界中から様々な品種のバラを集めさせて栽培したので、
自然交配によっても新たな品種が生まれ、
その後の人工交配によるモダンローズの開発へと繋がります。
マルメゾンの庭園は、その後様々な品種が生まれ現在に続く、
モダンローズへと続くバラのゆりかごとなったのです。
ジョゼフィーヌが「近代バラの母」と呼ばれる所以です。
ジョゼフィーヌが収集し栽培させた希少なバラのコレクションは、
1814年には250種をも数え、世界の羨望の的でしたが、
ジョゼフィーヌ亡きあとにはなくなってしまいました。
マルメゾン城も一時期は荒廃してしまったものの、
現在では城館も庭園も当時の姿に復元され、公開されています。
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さらに!近年になって、
当時のジョゼフィーヌのバラのコレクションを復元する
オールドローズのバラ園を作るプロジェクトが進み、
ジョゼフィーヌ没後200年の昨年にオープンしています。
サポートはスイスの高級ジュエラー、ピアジェです。
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ジョゼフィーヌのコレクションのオールドローズのバラ園♡
聞いただけでうっとりします、もうワクワクです♬
と、バラの季節であろうはずの6月中旬に訪れてみました♬
庭園内のバラ園への、アプローチからしてステキな雰囲気。
この奥が新たに復元されたジョゼフィーヌのバラ園です.......あれれ?
今年の夏は暑かったですが、フランスも暑かった。
オールドローズばかりを集めているので、
ちょうど開花時期が終わったばかりのタイミングとなってしまいました。
おそらく普段のリズムよりちょっと早かったのではないかと思います。
残念ながらバラは咲き終わり。
バラの友だちの宿根草たちが頑張っていました。
さっさと終わったオールドローズの潔さ、
それもまたよしと思います。
庭園内にはオールドローズのバラ園じゃないコーナーもあり、
やはりバラが沢山植えてあって、
そちらで少しばかりバラの気分にひたることができました。
アーチやブッシュや色々な形でバラが点在しています。
一重のバラがかわいい!
このショッキングピンクのような鮮やかなピンクがクラシカルでいい感じ♬
(で、名前が...見つかりません。ごめんなさい;;)
ジョゼフィーヌにまつわるオールドローズのコレクション、
今回は見られなくて残念ですが、次の楽しみにとっておくことにします。
当時の世界最高峰、ホントにすごいコレクションだったはずなので、
その復元といってもやっぱり気になります。
英仏戦争中でさえ、例えばあるロンドンのナーセリーは特別許可書を持っていて、
ジョゼフィーヌのためのバラをイギリスからフランスに運ぶことができたそうです。
ジョゼフィーヌの、人々のバラへの愛は、
国家間の紛争をものともしなかったということでしょう。
バラは戦争を超える。
これって実はすごいことだったんじゃないでしょうか。
と、咲いているバラたちを眺めながら思いました。
それではまた!
いつもお読みいただきありがとうございます♡