パリの公園を散歩してみたら・・・
パリの公園や庭、と言ってもあまりピンと来ないかもしれません。
パリの街並みと言えば、まず、シックな
19世紀のオスマン様式の建物が思い浮かびます。
ロンドンなどは同じような大都市でも、
建物もさることながら
緑の芝生が広がる公園が印象深いのとは逆の感じですね。
とはいえ、パリの街にも大小さまざまな公園や庭があり、
暖かい季節に繁茂する都市の緑は、景観に潤いを与え、
パリジャン、パリジェンヌたちや旅人たちの憩いの場となっています。
たとえばノートルダム寺院の後ろ姿、
このもさもさの緑があるのとないのでは
だいぶ雰囲気変わるように思います。
建築物自体は見えにくくなりますが、でもいい雰囲気です。
有名どころの公園は、テュルリー公園やリュクサンブール公園、モンソー公園、
またパリの両端にはブーローニュの森とヴァンセンヌの森があり、
東京23区内くらいのサイズのなかに、
緑のスペースは意外と沢山あるのかもしれません。
そこまで大きくないにしても、
街の所々にスクエアと呼ばれる小さな公園があり、
近年大変よく整備されてきています。
見事なブドウのトンネルは、
パリの老舗百貨店ボン・マルシェの裏手のカトリーヌ・ラブレ公園。
落ち着いた高級住宅地区の一角です。
お散歩に行った昼下がりには、お天気もよく、
子どもを遊ばせに連れてくる子守のナニ―たちと
子どもたちで大賑わいでした。
不思議のメダイの聖女カトリーヌ・ラブレの公園
カトリーヌ・ラブレ(カタリナ・ラブレ)は19世紀の修道女で
聖母の出現を目撃し、そのお告げに従ってメダイを作ったという聖女です。
そのメダイを身につけると、当時流行ったペストや狂犬病が治癒したりという
数々の奇跡が起こったので「不思議のメダイ」と呼ばれるようになりました。
(この不思議のメダイは、
いまもパリの不思議のメダイ教会で入手することが出来ます。)
公園となっている敷地には、
もともとカトリーヌが所属し、暮らしていた女子修道会がありました。
つまり、聖母が現れた場所でもあったのでしょうか。
修道会本館の菜園だったところが、現在の公園の場所だそうです。
その歴史を考慮してか、公園の半分くらいはいまも菜園が作られています。
アーティチョークがぐんぐん元気に育っています!
その傍らでは日光浴にいそしむ女性(!)
壁にエスパリエ仕立てになっているのは洋なしですね。
壁によって温度が保たれるので、
北海道と同緯度のフランスではよく使われている果樹の仕立て方です。
公園の中には、
子どもたちのためのガーデニング講座の場所もありました☆
ブドウのアーチの下に腰掛けつつ、
ありきたりの遊具が置いてあるだけじゃない、
それぞれに個性豊かな
そこで立ち止まって深呼吸をしたくなるような、
ステキな小さな公園が、
東京の街にも所々にあったらいいのに!
と強く思いました。
ちなみにボン・マルシェは、
日本で言えば三越か伊勢丹のような
ファッショナブルな老舗デパートで、
特に食品売場が充実していて、パッケージのかわいい紅茶とか、
お土産を買ったりするのにも大変便利。
私もパリに行った時にはよく利用しております☆
それではまた!
いつもお読みいただき、ありがとうございます♡