幻想の庭、ボルドー展にて発見!
描かれた植物には、ボタニカル・アートという分類でなくとも、様々なところで出会います。
先日、上野の国立西洋美術館にて開催中のボルドー展を観てきました。
世界遺産でもあるフランスの大西洋岸のワインの街、ボルドーから、
先史時代の象徴的な作品からドラクロワやルドンなどの絵画作品など
様々な美術・工芸作品を通して、ボルドーの歴史文化を伝える展覧会です。
古いワイン関係の工芸品や、モネが描いたワインのラベルなどもあり、
美術愛好家ばかりでなく、ワイン好きな方にも面白いのではないかと思います。
どこにフォーカスしていいのか迷ってしまうくらい
バラエティに富んだ展示作品のセレクトなのですが、
私が注目したのは、
ロドルフ・ブレダン(1822-1885)のエッチングやリトグラフ。
ボルドーとも縁の深いオディロン・ルドンの師匠にあたる作家で、
国立西洋美術館に所蔵されている作品が、
ボルドーから借用のルドンの作品とともに展示してあったものです。
(そういえば見たことがあったはずだけれど、すっかり忘れていた...。)
テーマは聖書の物語ですが、
そんなことも忘れて一気に引き込まれる、
この幻想的なボタニカルの風景、見事です。
どことなく不穏な雰囲気を醸し出す、
色彩は要らないとすら思えるほどの
豊かな陰影を持ったモノクロの表現。
しばし立ち止まり、見入ってしまいました。
美術展を観るときに、
自分のお気に入りに出会えると
確実に楽しさ倍増です。
美術展はニガテ、と思われる方でも、
または絵の見方なんて分からない、と感じるときには、
たとえば、どれか1点贈呈されて、
おうちに持って帰れる(!)という前提で観ていったりすると、
少し絵と自分の距離が近くなるかもしれません。
ぜひお試しあれ!
ボルドー展(←Click!)は国立西洋美術館にて、9月23日まで開催中☆
いつもご覧いただき、有難うございます!
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