翌日にも、いくつかのプライベートガーデンを訪問しました。
最も印象に残ったのが、パトリックさんの庭。
彼の庭はプランツマンの庭だよ、と何気なく説明されつつ辿り着いたその場所は、他とは比べられない場所の「気」というか、なにかすごい存在感が感じられる、特別な庭のようでした。
植物の使い方や色の使い方や、そうしたことよりも何よりもその場のエネルギーのようなものに圧倒されます。
人の心を動かす庭って、どんなものだろうか、と考えることがよくあるのですが、ここは、まさに感動せずにはいられない庭でした。
パトリックさんは、播種や挿し木などで苗木を育て増やすところから全てご自身で取り組んでいて、42年をかけてこの庭を育てているそうです。
庭の敷地も相当に広いです。そのなかに山中のような傾斜や水の流れがあり、ワイルドフラワーのメドウがあり、様々な植生を見ることができます。他にはないような珍しい植物も色々あるようです。
パトリックさんの庭では、土地と植物たちとその庭を作る人のパーソナリティの調和がそのまま感じ取れるような場を作り上げているから、そのような圧倒的な印象を受けるのだろうな。
植物を良く知る園芸人のことをプランツマンというのでしょうか、プランツマンというと、イギリスの名園グレート・ディクスターを作り上げた故クリストファー・ロイド氏が思い浮かびます、と思っていたら、クリストファー・ロイド氏とも交友関係があり、お互いに行き来し、種や苗を交換し合っていたとのこと。うーん、繋がっているんですね。