庭の旅のイギリス編、チェルシー・フラワー・ショーの見学の続きです。
くつろぐマダムたちも明るい色のお召し物ですっかり風景の一部になっていますね。
引き続いてメインアベニューのショーガーデンへ、の前にランチタイムになると本当に混んでしまって大変ということで、スタンドでサンドイッチをゲットし、ベンチでクイックランチです。
サンドイッチバーとシャンペン&シーフードバーがありました。まだ11時台だったのにすでに結構並びます。でもピクニック感覚で気持ち良いブレークです。
さて、メインアベニューには先ほどのアルチザン・ガーデンよりだいぶ規模の大きいガーデンが並んでいます。今年のベスト・ショー・ガーデンは、ローラン=ペリエがスポンサードでダン・ビアソンがデザインしてチャッツワースの庭の風景を再現したガーデンでした。↓
ベスト・ショーガーデンなので大人気ゆえに、おそろしく要領を得ない写真ばかり(涙)になってしまいましたので、ここはRHSのホームページをぜひご覧ください。(↑写真をクリックしていただくとリンクに飛びます。)
チャッツワースから大きな岩石をたくさん運んで作り込んだそうですが、植栽なども元からそこにワイルドフラワーが生えていたかのようなナチュラルさが実現されていました。すごいです。
折しもその数日前に偶然にもチャッツワースを訪れて、オリジナルのロックガーデンを見ていたので、その風景がショーガーデンとして再現されているのを見ることができたのは興味深かった。
今年はハリー王子が自身のかかわるチャリティー団体から初めて出展していて、TVでも連日の話題になっていました。南アフリカのある地域の子どもセンターの風景からインスピレーションを受けてデザインされたものだそうです。
ハリー王子はプレスデーの朝早くからデザイナーと一緒にカジュアルなフリース姿でインタビューを受けていたり、プレスデーの午後はエリザベス女王の訪問があり、もちろん、ご自身が素晴らしい庭づくりをしているチャールズ皇太子も現れて、TVインタビューでガーデンについて熱く語っていました。サー・ポール・スミスが出てきて、ガーデンショーでインスピレーションを得て作った自分のコレクションの話をしていたり、他にもセレブ総動員でガーデンショー・リポートが放映されていて、ほとんど国民行事的な扱いです。日本の園芸事情とはずいぶん違うかも。。
こちらは乳がん撲滅運動団体?のガーデン。なのでピンク〜白基調の柔らかな女性らしい色合いなのかな。
こちらはまた別のガーデンです。カラーリングがさらに独特で印象深い。パープル、ブルーベースの植栽に絶妙にオレンジが効いていて、なんだかとっても英国っぽい感じです♫
それにしても、どれをとっても花盛りのパーフェクトなガーデン。チェルシーフラワショーでは、設営3週間、会期5日間、撤収1週間でゼロからこれらのガーデンが作られ、またなくなります。(場合によっては他の場所に移設されることもあるようです。)まだスイセンやブルーベルが咲いているどちらかといえば寒い春先に、ルピナスが咲き、アイリスもサルビアもバラも、庭の植物たち全部が一番いい状態で咲きそろうというのは自然の状態ではありえないことでもあります。この5日間のために、念入りに開花調整されているのだそうです。美しくナチュラルな庭の数々は通常ではありえないような力技に支えられいます。なんという贅沢。