ベルトン・ハウスはまた、王位を捨てる前のエドワード8世がスペンサー夫人と過ごした場所としても有名です。ひっそりとしたコージーな城館ということでしょうか。
こうしたお屋敷の1階以上は住居している家族やゲストのためのスペースですが、地下はまるごと使用人のスペースとなっており、ベルトン・ハウスでは、ダウントン・アビーさながらの様子を見ることができる地下ツアーが人気のようです。で、参加してみたところ、小さめなお部屋がまるごと冷蔵庫代わりだったり、上の階でベルを引っ張ると階下で鳴る呼び鈴があったり…しかし地下は寒かった。間違いなく上の階がいいです(笑)。
お屋敷のなかで気に入ったのは、椅子の上のドライフラワーたち。見学者が座ってはいけません、というサインですが、ナチュラルにおしゃれな感じです。
さて肝心のお庭の方に移動します。鹿の群が走り回る広い敷地のなかのベルトン・ハウスには、フォーマルなイタリア式庭園、同じくフォーマルだけど、よりカラフルなオランダ式庭園などがあります。そしてブルーベルが花盛りだったウッドランドや湖も。
上の写真はイタリア式庭園で、真ん中には噴水、奥の方にはオランジュリーを配置したシンメトリーなレイアウトです。
オランジュリーの中はこんな感じで、南欧に来たみたいな雰囲気です。寒い国でレモンやオレンジを育てる温室はそれこそ贅沢なステイタス的装置の一つでした。
オランジュリーの壁の片隅のシダ、なんですが、写真に撮ったら静物画のような佇まいです。
そしてこちらはオランダ式庭園だそうです。まだ花が少ない春の始めなので、カラフルさよりも整然と刈り込んだグリーンの方が目立っています。