そしていよいよメインのガーデンに移動します。
建物を覆うフジの花も満開。フジはこうした著名な名庭だけではなくて、ほうぼうの建物をごく普通に飾っていました。普通のお家の(といっても石造りの古そうな)建物の壁も、外壁もフジやクレマチスやバラやアイビーなどのつる植物で覆われているところが沢山あって、それがめちゃくちゃいい雰囲気です。
あまり乾燥している感じはしないのですが、気温が低くカビや虫などの問題が少ないから出来ることなのでしょうか。庭作りの本を見たら、家の壁にビスを打ち込んでワイヤーを貼るというインストラクションがあったのですが、これは日本では通常NGかもしれません。。。
建物を回り込んだところにはトピアリーに囲まれたテラス。端正でちょっと硬質な感じです。
その先にはボーダーガーデンのコーナーもちゃんとあります。まだまだ遅めのチューリップが咲いている時期です。
お庭の所々にこんな感じでステキなベンチが配置されています。めちゃくちゃ絵になります。もちろんそのように設計されているのでしょうが、夢のように美しい。
鍵の形?に刈り込まれたボックスウッドがベンチの背もたれになっています。そしてその奥には池のあるコーナー。庭の池は空をそのまま映し込んで、天気の良い日は本当に美しい。水際にはアヤメが咲いていました。
こちらはベジタブルガーデンへの通用口ですが、シンメトリーに配置された彫刻がフェミニンでかわいい♡
故ローズマリー・ヴェレイ氏は色彩を生かした植栽を高く評価された女性ガーデン・デザイナーだそうです。端正ななかにもどこか柔らかな優しい感じのする庭の雰囲気はそこから来るものでしょうか。