庭ではないのですが、やはり緑が印象的だったロンドンのパッセージ(路地)。
大好きな陶芸家ルーシー・リーの住居があった通りです。
今はどうなっているか分かりませんが、公開などはされていないと思います。
食べ物がその人を作る、とよく言います。
それはある種本当にそうだと思いますが、
環境はさらにその人を作っているのではないでしょうか。
しばらく山にいったりして自然の豊かな場所にいた後に
都心に戻ってくると、緑の少なさに愕然とします。
付随して空気もあまり良くないです。
歳をとって身体の抵抗力が落ちているから
そんなふうに感じるのかもしれませんが。
けれどもやはり、愕然とするような人工物の中で
毎日毎日を暮らすことは、
もともと自然の一部である人間にとっては
結構ハードなことなのではないかと思うのです。
ストレスが原因で体調を崩す人が沢山いるのは、
この都会の環境条件と無縁ではないと思います。
だからといって誰もが山奥で暮らせる訳ではありません。
なので今いる場所の日常から、ちょっとした花や緑に触れることって
とても大事なことなのだと思います。
庭仕事をすると、心が落ち着いてくるのを実感している方も多いのではないでしょうか。
庭がなくても、自分で何かする時間がなくても、
毎日を過ごす場所のどこかに美しい緑の景観があればと思います。
ロンドンの中心に近い場所だけれど、
表通りから一歩入ると、とたんに静かな空間が広がる鬱蒼と緑が茂る路地。
いかにもルーシー・リーのお家がひっそりとあった場所のようです。