美術館の庭inデンマークの続きです。コペンハーゲンの街中、チボリ公園にもほど近い場所にあるグリプトテク美術館(Ny Carlsberg Glyptotek)は、カールスバーク社の創設者の息子カール・ヤコブソンのプライベート・コレクションを中心に作った美術館です。
カールスバーク、つまりビールの会社ですね。例えば日本でもサントリーがサントリー美術館を持っている、ようなものでしょうか。
当初は古代以降の彫刻が中心だったのが(グリプトテーク=彫刻陳列館)だんだんと収集も増えて、フランスの印象派・後期印象派やドガの踊り子のすべての作品を含むブロンズ彫刻や、ロダンの彫刻のコレクションなどでも世界的に知られています。
こちらの美術館の中庭部分は、天井を覆われたそれは素敵なウインター・ガーデンになっています。19世紀の終わり頃に作られたクラシカルなウインター・ガーデンには、ヤシや様々な亜熱帯の植物と大理石の彫刻が配置され、おしゃれなカフェもあります。北国で亜熱帯のグリーンをアートとともに愛でる、というのは相当贅沢なことだったでしょう。
上品かつ格調高いアートとグリーンのコラボレーション空間で、なんだか優雅な気分になってくる場所でした。なんでもっと写真を沢山撮っておかなかったかと悔やまれますが、この雰囲気の一端でも伝わっていると嬉しいです。
そしてこちらはちょうどツアーガイドの時間に集まっている学生たち。
ウインター・ガーデンには食事もできるおしゃれなカフェも併設されています。