チャリスウェルの庭園のあるグラストンベリーは夏フェスで有名ですが、イギリス最大のパワースポットとしても知られています。ケルト文化や古代の神話、アーサー王伝説などに中世の修道院や塔の遺跡がある一方で、商店街にはヒーリングショップなども沢山軒を並べていて、不思議感ありつつコージーな小さな街です。
聖ミカエルの塔のある丘の麓、静かなイングリッシュ・ガーデンに囲まれたなかに、チャリスウェルがあります。イギリスで最も古い聖なる井戸の一つだそうで、これまで一度も枯れたことがない、無限の生命力の源として、永遠なるものの象徴として崇拝されてきたそうです。
昔は俗界と聖界が隣り合う、土着の神々や妖精と交流できる異世界に通じる入口と考えられていたとも。
井戸は庭園の奥の方にあって、井戸水はこちらのライオンの口から流れでて、入口に近い広場の方に流れています。
ライオンの頭から出る水は汲めるようになっています。鉄分が多いのか赤茶けた色合い、すこーしだけ飲んでみましたが、やっぱりあまり美味しくはなかったです。
広場のほうでは浅い池のようになっていて、手足を浸したりもできます。こっちは気持ちいいかも。
庭の中全体が瞑想のための場所であるかのような、ピースフルで静かな雰囲気で、実際、ベンチに腰掛けて瞑想している人もいました。そう思って見ると、所々が小さなコーナーになっていてベンチなどが用意されているのも、瞑想者のための配慮で設計されているのかもしれません。
ちなみにジョン・レノンはこの庭でイマジンを着想したと言われているんですよ。
本当かどうかはともかく、そんなこともありそうな平和な空気が流れています。
井戸や水の流れがあるエリアはフォーマルな雰囲気もあるガーデンエリアになっていて、外側にはもう少しワイルドな空間が広がっています。次はそちらにお散歩の続きを。
その前に、ケルトの聖木、大きなYew Trees(イチイ)も。イチイは北海道ではオンコと呼ばれていて、よく庭木で見かけます。寒い地方が得意そう。ちなみに赤い実を沢山付けますが、実には毒があるそうです。