そしてケ・ブランリー美術館にも面積18000㎡のすごい庭があります。
フランスの庭師で修景家で小説家という多彩な肩書をもつジル・クレモン氏が造園した大変ユニークな庭です。
収蔵作品の故郷の風景に近づけるべく、現地調査と文献調査を繰り返して設計したという庭は、
「人工的な庭園設計は自然を破壊することに繋がる」と警鐘を鳴らすクレモン氏によって、可能な限り人間の手で手入れされることを前提として作られていて、ケ・ブランリーの忘れてはならない傑作とされています。
北側と南側はまったく異なる景観のようです。グラスやススキがのびのびとワイルドに繁茂しているこの一角は外部からも覗ける部分。
実は美術館に行ってみたら、休館日だったのです。
なのでその日は中には入れず、外観を眺めただけに終わってしまいました。あーあ。
次の楽しみが出来たことにしましたが、その後何年かが過ぎ...。
しかし開館当初は、植栽が馴染むまでにあと3〜5年はかかるだろうということだったので、次に訪れるときにどんな風景が待っているのか、やっぱりとても楽しみです。
どんなものでも変化はしていくものですが、庭は変化していくことが大前提でもあり、それがまた興味深いところなのかなと思います。